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society36 件の記事

政策と規制、研究倫理、産業の力学。技術が社会とぶつかる場所で何が争点になっているかを扱う。

『科学の黄金時代』宣言の中身──17カ国合意と60億ドル超の米国科学政策

米国と16カ国が京都のSTSフォーラムで『科学の黄金時代』をうたう共同宣言『Kyoto Vision』に合意し、4日後には米国が総額60億ドル超の科学投資パッケージを発表した。計算資源、人材育成、国家ミッション、制度実験の各柱を一次資料から読み解き、検証すべき論点を整理する。

AI研究エージェントに著者資格なし──科学者に残る3つの責任

自律的に研究タスクをこなすAIリサーチエージェント(AIRA)の台頭を受け、米国の研究倫理学者が人間科学者の著者責任を整理した論文を発表した。AIの著者資格と「科学者」呼称を退けた上で、監督・開示・説明の3責任を提示。同じ週には統計学分野の編集者パネルも合意と対立を報告している。

「自律するAI」に規制は追いつけるか──英・米・国連の1週間

英情報規制当局ICOは10月8日、AmazonやOpenAIなど開発10社がデータ保護上の改善を確約したと発表し、自律的に行動するAIエージェントのリスクへの証拠募集を開始した。国連人権高等弁務官の警告やカリフォルニア州の立法と合わせ、「自律するAI」へ移る規制の焦点を整理する。

米DOEが基礎研究へ最大4億ドル公募、対象は7プログラム横断

米エネルギー省は2026年10月1日、基礎科学研究の年次公募で最大4億ドルの支援を発表した。対象は先端計算から核物理、同位体まで7プログラムで、受付は2027年9月30日まで。大統領令と結びついた方針と、同じ週に並んだ製造業・安全保障関連の公募から、米国の研究投資の現在を読み解く。

罰則なき『超インテリジェンス合意』──米AI自己規制とEU・議会の三すくみ

9月29日、米ホワイトハウスはAI大手6社と罰則のない任意合意『超インテリジェンス合意』に署名した。4層の管理体制を誓約する一方、監査結果の公開義務も政府の執行権限もない。同じ週、Anthropicは罰則付き連邦規制案を提示し、EUはAI法のハイリスク義務を延期。世界のAI統治は三方向に分岐しつつある。

韓国「半導体5年で倍増」宣言――AI供給網を巡る投資競争の現在地

韓国の李在明大統領が9月23日、半導体生産能力を5年以内に倍増させると表明した。背景は半導体・フィジカルAI・AIデータセンターへ総額4,755兆ウォンを投じる「3大メガプロジェクト」。9月9日には米ADIがエッジAI半導体企業を13.5億ドルで買収すると発表し、国家と企業の双方でAI向け半導体投資が加速している。

米NIH助成金への政治審査案、与野党の反発で頓挫——査読制度を守れるか

米ホワイトハウスがNIH助成金への政治審査を盛り込んだ大統領令案を準備したとの報道に対し、上院歳出委員会の与野党トップが相次いで反発。案は4日で棚上げされたと報じられた。査読制度を定める連邦法と、採択ペースが急減するNSFの現状から、米国の研究資金政策の行方を読み解く。

WHOがAI健康研究の倫理ガイダンス公表、監督体制の強化を促す

WHOは2026年9月21日、AIを活用する健康研究の倫理審査と監督の在り方をまとめた69ページの報告書を公表した。透明性やバイアス、プライバシーといった新たなリスクに既存の監督体制が追いつかないと警告し、倫理委員会の能力強化と研究ライフサイクル全体での監督を推奨している。