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space14 件の記事

探査機、ロケット、望遠鏡、そして宇宙物理の理論。地球の外で今なにが起きているかを、観測データと一次情報から読み解く。

恒星を1日で周回する溶岩惑星に大気の証拠、ウェッブ望遠鏡が観測

地球から154光年の溶岩惑星HD 3167 bについて、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が大気の存在を示す強い証拠をとらえた。昼面温度が大気なしの場合の理論上の最大値を明確に下回ったためで、大気をもつ超高温の岩石惑星はこの惑星を含め5例。シカゴ大学主導の成果で、初期地球のマグマオーシャン研究の手がかりにもなる。

星の死のあとにも惑星は生まれるのか──白色矮星のニオブ異常が示すもの

ハッブルのアーカイブに25年間眠っていた白色矮星HS 0209+0832の未同定吸収線が、ニオブを中心とする太陽系天体と一致しない組成だと判明した。2026年10月5日付のNature Astronomy掲載の研究は、この物質を星の死後に生まれた第二世代惑星候補の流出大気と報告している。

ベピコロンボ、水星到着の最終シーケンスへ——11月21日の軌道投入と残る3つの関門

ESAとJAXAの水星探査ミッション・ベピコロンボが11月21日の周回軌道投入へ最終段階に入った。9月3日に推進モジュールを分離し、9月24日にはMTM分離後初の軌道修正噴射を実施した。8年・約99億キロの旅の残る工程と、2機の探査機による史上初の水星同時周回が狙う科学観測の意義を整理する。

Roman望遠鏡が初の星光を捉えた――ドーナツ状の「ぼけ」は想定どおり

NASAのRoman宇宙望遠鏡が主観測装置の赤外線カメラWFIを起動し、初めての恒星光を捉えた。星は焦点が合わないドーナツ状に広がって見えるが、これは打ち上げ時の配置のままで撮った調整用画像で、計画どおりという。重力マイクロレンズによる惑星探査を含む本格観測は2027年初頭に始まる予定だ。

ESA・JAXA探査機ラムセス、初の電源投入で統合試験段階へ

ESAとJAXAが共同開発する惑星防衛探査機ラムセスが、イタリア・ミラノで初めての電源投入を完了した。2028年春のH-3ロケット打ち上げと2029年4月の小惑星アポフィス会合に向け、機体全体を動かす統合機能試験の段階に入った。短期開発の経緯と今後の関門をESAの発表から解説する。

TESSが時空の「ゆがみ」で惑星を発見――トランジット専用機の設計思想を超えた初のマイクロレンズ検出

NASAのTESSが、本来の観測手法ではない重力マイクロレンズ法で初めて惑星Gaia23bra bを検出した。約4万光年彼方のスーパージュピターで、ESAの退役望遠鏡Gaiaとの連携が鍵だった。この発見は2026年8月打ち上げのローマン宇宙望遠鏡への布石ともなる。